「どうだん亭」のひな人形展に行ってきました。
2022/03/03尾張旭市にある国の登録有形文化財である「どうだん亭」をご存じですか?
どうだん亭の母屋は、享保8年(1723年)に岐阜県吉城郡坂下村(現在の飛騨市)の居宅として合掌造で建てられたものです。
昭和17年に現在の場所のやや西に、3階建てであったものを2階建てに改修し移築されました。
昭和42年に母屋が現在の場所に曳き屋され、このとき離れも新築され、庭園もつくられました。
現在のどうだん亭にも当時の材料が使われているそうです。
その後、平成9年(1997年)に市に寄付されたときに庭のどうだんツツジにちなんで「どうだん亭」と名付けられました。
さらに、平成20年(2008年)には、国の登録有形文化財に指定されています。
ちなみに・・・どうだん亭の入口には「満点星亭」と書かれており、満点星なんてきれいな名前だけど、
どうだん亭とどういう関係があるのかと調べてみたところ、「ドウダンツツジ」を漢字変換すると「満天星」となるんですね!
新発見でした!
◆建物
古い建物ですが、非常に良い状態で保存されていて趣があります。洋間の天井にある大きな梁は見事です!
◆屋根について
合掌造りのあった飛騨市は豪雪地帯であり、合掌造の家は、積もった雪が落ちやすいように屋根の角度が急になっています。
また、雪の重みに耐えられるように、梁をカーブさせたチョウナ梁という梁が使われています。
◆庭園について
どうだん亭の名前の由来となっているドウダンツツジの美しい庭園は、謡曲「紅葉狩」をモチーフにこの頃に造られ、
「幸福(松竹梅)」の中で「鶴(飛び石と枯れ池)」と「亀(築山)」が群れ遊ぶ様子が表現されているそうです。
【ひな人形展(一般公開)】
2022年2月25日~2月27日の3日間、どうだん亭ではひな人形展が開催されており、
市民の方から寄贈して頂いた明治・対象・昭和のおひなさまが展示、一般公開されていました。
尾張旭市では、昭和まで煙草の栽培が行われていました。特に明治時代の終わりから大正時代の前半は盛んに煙草が栽培されており、
この地域を支える大事な作物の一つでした。
また、雛人形を箱にしまう時は虫除けのために煙草の葉を一緒に入れることもあったそうです。
昭和中ごろからきらびやかな御殿飾りが東海地方で流行るように。30年代をピークにその後は段飾りが全国的に主流となりました。
【どうだん亭について】
所在地 尾張旭市霞ヶ丘町南298
営業時間 午前9時から午後5時まで
駐車場 あり
定休日 年末年始(12月29日から翌年1月3日まで)
電話番号 尾張旭市教育委員会文化スポーツ課文化振興係
0561-53-1144
公式HP 尾張旭市/どうだん亭 (owariasahi.lg.jp)
どうだん亭は、尾張旭市の教育文化施設として利用でき、ヨガ教室なども開催されているようです。
素敵な空間で身体も心もリフレッシュできること間違いなしですね。
・可憐なドウダンツツジの白い花が咲く春、
・真っ赤に紅葉する秋
・おひなさまの時期 には、無料の一般公開が行われます
次のチャンスは4月中頃の春の一般公開です。
歴史ある見事な合掌造りの建物とドウダンツツジが咲き誇る庭園を見にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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